いつまで古い図式をひきずってるのかな?

観光学を大学で学ぶ人=観光関係のお仕事に就くのを希望する人、
という図式からは、そろそろ抜け出てもらいたい。
たとえば法学を大学で学んだ人が、
みんな法律関係のお仕事に就かないのと同じくらい、
当たり前やん。
 
もちろん観光関係のお仕事に就きたいという方がおられたら、
その気持ちも大事にしてもらいたいと思いますが、
観光学って、そこだけを学ぶものじゃない。
 
観光学とは、そもそも何を観光現象とするのかも含めて、
観光現象を徹底的(ラディカル)に問い直すことを通じて、
文化、コミュニケーション、ジェンダーセクシュアリティ
経済、産業、地域社会、都市、自然、動物と人間の関係性、
メディア、グローバル社会などの「社会のあり方」、
ひいては「自己と社会の関係性」を見つめ直していく学問です。
 
 

2019年度「観光学術学会」大会について。

皆さま、ふるってご参加ください。
英語での発表も可能になりましたので、よろしくお願いします。

なおシンポジウムは、「オリンピック、スポーツ、ツーリズム」をテーマとして行います。観光研究とスポーツ研究が融合し、クリティカルなオリンピック研究が展開されますので、ぜひ楽しみにされてください。私もコーディネーターをつとめさせて頂きます。

フォーラムは「観光教育と世界観光倫理憲章」というものです。こちらも面白いものとなるのではないかと、(こちらは私自身はコーディネーターではありませんが)今から楽しみにしています。

 

http://jsts.sc/event

 

『ワードマップ 現代観光学――ツーリズムから「いま」がみえる』の

『ワードマップ 現代観光学――ツーリズムから「いま」がみえる』の書影が、amazonで出るようになりました。


立川健二・山田広昭先生の
『現代言語論――ソシュールフロイトウィトゲンシュタイン』、
社会学系では佐藤郁哉先生の
『フィールドワーク――書を持って街へ出よう』など、
自分自身が若い頃から夢中で読んだ本のシリーズで
書かせて頂けて本当に嬉しい限りです。


皆さま、ぜひご一読ください!!!


現代観光学 (ワードマップ)

現代観光学 (ワードマップ)

ティム・エデンサー氏の講演会およびシンポジウムのお知らせ!

ティム・エデンサー氏の講演会およびシンポジウムのお知らせ!
皆さま、ふるってご参加ください!!!

主催:立命館大学人文科学研究所・重点プログラム「グローバル化とアジアの地域」
共催:科学研究費基盤研究(B)「現代社会におけるツーリズム・モビリティの新展開と地域」(研究課題/領域番号:17H0225)

ティモシー・エデンサー氏(マンチェスター・メトロポリタン大学)
講演・シンポジウム

 ティモシー・エデンサー氏は、ジョン・アーリ氏の指導のもとランカスター大学でPhDを取得し、現在はマンチェスター・メトロポリタン大学教授として文化地理学の講義を担当している。著書として『Tourists at the Taj』(Routledge, 1998)、『National Identity, Popular Culture and Everyday Life』(Berg, 2002)、『Industrial Ruins: Space, Aesthetics and Materiality』(Berg, 2005)、『From Light to Dark: Daylight, Illumination and Gloom』(Minnesota, 2017)、編著として『Geographies of Rhythm』(Routlegde, 2010)など多数の業績を有し、ナショナル・アイデンティティ、観光、産業遺産、モビリティーズ、イルミネーションと暗闇の景観といった領域に関心をむけつつ研究を展開してきた。メルボルン大学客員研究員に就任し着手する現在の研究プロジェクト「Living with Stone in Melbourne」では、都市のマテリアリティに焦点をあてる。

日時:2月18日(月)
場所:立命館大学 衣笠キャンパス(部屋はおって通知します)
14:00 - 14:20  受付
14:20 - 14:30  開催のあいさつ
藤巻正己氏(立命館大学文学部特命教授・学長特別補佐)
14:30 - 15:30  ティモシー・エデンサー氏講演
タイトル:The Multiple Mobilities of Tourism
15:30 - 15:40  休憩
15:40 - 17:00  シンポジウム「観光におけるグローバルな移動性(モビリティ)」
コーディネーター:遠藤英樹氏(立命館大学文学部教授・人文科学研究所所長)
パネリスト:
 ティモシー・エデンサー氏
 神田孝治氏(立命館大学文学部教授)
 須藤廣氏(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
 山口誠氏(獨協大学国語学部教授)
 アダム・ドーリング氏(和歌山大学国際観光学研究センター准教授)
通訳あり・入場無料

立命館大学 人文科学研究所 重点プロジェクト 研究会のお知らせ。

皆さま、ふるってご参加ください!

立命館大学 人文科学研究所 重点プロジェクト「グローバル化とアジアの地域」 研究会
共催:JSPS科研費 基盤研究(C)17K02142
「アジアにおける平和の記憶を紡ぐメディアとしてのダークツーリズム」(研究代表者:遠藤英樹)

日時:2018年1月13日(日) 13:00〜17:40
場所:立命館大学 衣笠キャンパス 学而館3階 312教室

13:00〜14:30
前田 一馬氏(立命館大学大学院 文学研究科 後期博士課程)
「軽井沢における別荘地の拡大と『郊外生活』の理想――箱根土地株式会社による千ヶ瀧遊園地の開発」

14:30〜16:00
間中 光氏(四国学院大学 社会学部)
「被災地から再考する『ダークツーリズム』論――人々の生存戦略を手がかりに」

10分休憩

16:10〜17:40
羽谷 沙織氏(立命館大学 国際教育推進機構)
「伝統の継承者は誰か――カンボジアのゲイ古典舞踊団が担う伝統、逸脱、観光」

その後、懇親会もあります。