奈良地理学会・夏季例会で発表しました。
今日は奈良地理学会・夏季例会で、
研究発表の機会を与えて頂きましたので、
発表してきました。
発表タイトルは、
「メディア・イメージによって織りあげられるテクストとしての<観光地>」
です。
観光地がテクストであること、
とくにメディア・イメージによって書かれたテクストであることを明示しました。
その上で、テクストはそれを読みこむ観光者によって書き換えられることを述べました。
そして、観光地というテクストは、
多様な社会的ポジショニングにおいて構成される、
ポリフォニックな(多声的な)社会的テクストであることを
結論として指摘しました。
いつもの私の主張です。
しかし地理学の方々の反応は、
いつもの社会学、観光学の方々の反応とはまた異なっており、
その点で勉強になった気がします。
たとえば、
「奈良」というとき、その地理的範囲を明示することを
地理学の方はとても重要視されます。
学問的ディシプリンの横断と簡単に言うことも、
なかなかできないと身をもって感じることができます。
その上で、それでもなおかつ、
学問的ディシプリンの横断を、
いかに進めていくかを考えてみたいと思いました。
だって、既存の学問的ディシプリンに安住しても、
私は面白くないですから。
社会学は社会学の、
地理学は地理学の、
観光学は観光学の、
人類学は人類学の、
文学は文学の、
それぞれの面白さを全部、
味わい尽くしたいじゃないですか。
発表の後は、
みなさんと懇親会でいろいろな話をさせて頂きました。
とても楽しかったです。
ありがとうございました。