微妙なねじれ。
高知の「よさこい」を見ていた観光客が、
感動して言いました。
やっぱり良いね!「ソーラン」!!!
これは私がつくったお話ですが、
ありそうなことです。
実際に私自身が聞いたことがある話では、
「○○ソーラン」の案内を読んだ人が、
「ああ、奈良のバサラと同じものがある」と言ったことがあります。
思わず心の中で、
「バサラはソーランちゃう。よさこいかyosakoiソーランやがな」と
つっこんでいました。
そんな二重、三重の「微妙なねじれ」が気になっています。
「観光における『伝統の転移』」の
論文で書いているのも、
そのあたりのことです。
そういった「ねじれ」や「とりちがえ」が、
地域アイデンティティをめぐって、
絡まり合う。
そういったことを分析するのは、
精神分析、とくにラカンの精神分析が
有効だと思うのです。