翻訳索引づくり終了。

ブルーナー翻訳の索引づくりも何とか終わりました。
無事、出版社に送ることができました。
良かった。



昨日、翻訳作業をし終わって、
寝る前に推理小説読み始め、
とうとう終わってしまいました。
約700頁の分厚い小説でしたが、
どんどん読み進んでしまいました。
おかげで寝たのが午前5時です。



双頭の悪魔 (創元推理文庫)

双頭の悪魔 (創元推理文庫)



有栖川有栖さんは、ご存命である日本の推理作家の中で
一番好きな方です。
この方の書く作品は何か暖かみを感じます。
それは関西弁を小説中で使われていることによるだけではなく、
この方が持たれている
「恥ずかしがり屋のロマンティシズム」
みたいなものから来るのではないでしょうか。
ご自分がロマンティストであることを
「けっ!」と思われているようなところが好きです。



もちろん他にも、
とても好きな作家が多いです。
島田荘司さん、綾辻行人さん、法月綸太郎さん、
北森鴻さん、高田崇史さん、京極夏彦さん、
亡くなった方まで含めると、
横溝正史さん、鮎川哲也さん等、
数え上げたらキリがありません。



ところで最近、あらためて思うのですが、
マルクス資本論』「商品論」の価値形態論は、
やはり<表象>論ではないかと思うのです。


資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)

資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)


表象、すなわちRepresentantion、こいつを明らかにする作業が、
マルクスにおいてはまず問題意識としてあったのではないでしょうか。



価値実体、すなわち「抽象的人間労働」は、
表象の中でのみ、そこでしか浮かび上がってこないものなのです。


同じ幻のような対象性


という言葉も、そのことをよく表していると思うのです。
だからこそ、労働を根拠に価値を考察している
スミス、リカードらの経済学<批判>たり得たのではないでしょうか。
マルクスによる経済学<批判>は、
経済学<パロディ>であるように思います。