仲正昌樹の本、読了。

仲正昌樹さんの
『集中講義! 日本の現代思想』(NHKブックス
読了です。


集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)

集中講義! 日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか (NHKブックス)


1980年代の現代思想ブームを中心として、
日本の思想状況を省みた本です。


同い年ということもあるのか、
けっこう共感できる部分があります。
常識に対する懐疑という面で
マルクスがずっと大切だったはずという認識も
けっこううなずけます。


「労働価値説」に対してマルクスは、
ずっとアイロニカルなスタイルを
つらぬいていると私は思います。
マルクスが「労働価値説」を採ったことは、
私の知る限り一度もありません。
アイロニカルに「労働価値説」であるかのように
書いている部分はあります。



また仲正さんの「生き生きした感じが嫌い」というのは、
何となく分からないでもありません。
ただ私ならちょっと違う表現をとると思うのです。
それは仲正さんと私のスタイルの違いです。



スタイルは表現上の問題ではありますが、
実は自らのポジショナリティ
にかかわる政治でもあります。



最近、購入した本。


自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)

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中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義

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構造構成主義の展開―21世紀の思想のあり方 (現代のエスプリ no. 475)

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思想の死相―知の巨人は死をどう見つめていたのか

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最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書)

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「粉もん」庶民の食文化 [朝日新書065]

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近代の陶工・富本憲吉 (ふたばらいふ新書)

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<出雲>という思想 (講談社学術文庫)

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大学の教育力―何を教え、学ぶか (ちくま新書)

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ドットコム仕事術 (小学館文庫)

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近代ツーリズムと温泉 (叢書・地球発見)

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