卒論発表会。

遠藤ゼミ恒例の卒論発表会でした。
今年の卒論も、バラエティにとんでいて、
非常に面白かったです。
風邪がぶり返して、
ひどくなってきていたのですが、
薬を飲みながら最後までつきあうことができて良かったです。



小売業における顧客満足
テレビとメディアリテラシー
東京ディズニーランドの高いリピーター率を獲得する工夫と戦略
未来に残すもの――観光と水産業の接点――
アニメにおける萌え文化について
昔話における交換と流通
日本における神話と史実の関連性
環境問題
いなべ市の地域存続への方策
中山間地域の地域振興について――都市から地方への人口流動は可能か――
ファッション業界の経営戦略について
What is hip hop?



それぞれが
自分自身が色濃くでている卒論を書く。
これが遠藤ゼミの基本です。



人と比べて上手に書けているとか、
本を人よりもたくさん読んで、よくお勉強したとか
そういうことよりも、
自分はどうなんだ、
自分は何にこだわって4年間(あるいはそれ以上)
大学生活を送ったのか、
そういうことを重視する卒論です。

今年も卒論ではそれぞれがしっかりと、
そのことを考えてくれたと思います。


本を読んだり、上手に書けているというのは、
問題ありの人も確かにいます。
しかし、人と比べて自分の方が良い、
あいつは悪いと言うことは、
私からすれば「だから?」と思うしかありません。
アカデミックのプロとしての研究者から見れば、
みんなそんなに大差があるわけがないのです。
それが当たり前なのです。



だから、上手に書けたとか、
お勉強しっかりしたとか、
そういうことを重視してみても
くだらねえと思うのです。
卒論で自分色を出すこと、
これが一番大切なことです。

自分がこだわる問題を
自分なりに考える。
そして自分らしく書く。
これがすべて、アルファでありオメガ(ヨハネ黙示録)です。


研究のプロからすると、
優等生的に先生の言うことを聞いて本を読む能力や
こじんまりとまとめる能力よりも
「なんかもやもやしたものがあるんだあ」
「それをはっきりとどうにかしたいんだあ」
みたいな、ドロドロしたマグマが心の中にある方が
アカデミックの領域に進んだとしても
あるいは他のどんな領域に進んだとしても、
伸びる気がしています。


遠藤ゼミの学生であれば、
このことは何度も聞いて、
よく理解しているはずです。
だから今年もみんな、
自分らしい卒論を書いてくれました。
Hip Hopも、アニメの萌え文化も、ディズニーランドも、
顧客満足も、メディアリテラシーも、水産業も、
昔話も、神話も、環境問題も、ファッション業界も、
いなべ市の地域存続も、中山間地域の地域振興も、
誰が書いたのか何年経っても忘れ得ない卒論でした。



その後、最後のゼミの食事会に行きました。
ちょっと咳がとまらなくなり、
熱があったようなのですが、
最後の食事会でしたから、
無理してでも行くつもりでした。