日本観光研究学会の司会でした。

11月21日(土)、22日(日)と
日本観光研究学会で司会をさせて頂くために、
東京の立教大学新座キャンパスへ行きました。


どの発表のことかは言いませんが、
ある分科会で久しぶりに
観光研究学会で怒りを覚えました。
自己顕示と研究を一緒にするなよ。
ほんと...。



そのあたりもあって司会の分科会では、
自分が司会のくせに、
研究エンジンに直結するアクセルをブォンブォン、
ふかせすぎてしまったかもしれません。



そもそも観光的価値とは何か?


集客することが観光の価値なのか?
(これについてはSud先生が私の言いたかったことを
本当にうまくフォローして下さいました)


あるものを「観光的価値」として、
人びとがリアルに感じるとすれば、
それは果たして最初からリアリティとして
存在しているのか?


そうではなく、あるものを「観光的価値」として
感じられるようなリアリティを
構築している社会的相互作用があるのではないか?


そうだとすれば、その相互作用が
形成されるプロセスはどのようなものか?


研究者はそれをどのようにして「観察」し得るのか?



少し発表時間があまったので、
こうしたことをパネルディスカッション形式で
発表者の方々に投げかけてしまいました。



しかし、とても素朴(ナイーブ)過ぎるような問いかけであったにもかかわらず、
発表者の方々はそれぞれのスタンスから
本当に誠実に悩みながらお答え下さいました。
ありがとうございました。


発表者の方とフロアの方のおかげで、
私が司会した分科会は、私としては、
とても濃密で楽しい空間にすることができました。



さらに今回、行きと帰りの新幹線の中で、
ポメラを使って原稿書きです。
2500字ほどすすみましたが、
後は必要な文献も準備して持ってきていないので、
帰宅してからしようと思います。


というわけで帰りの新幹線の中で読み始めた本で、
白井聡さんの『未完のレーニン』は面白かったです。
レーニンフロイトをパラレルに論じた本です。


未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社選書メチエ)

未完のレーニン 〈力〉の思想を読む (講談社選書メチエ)