お墓参りに行きました。

今日は奥さんと一緒に、
祖母のお墓参りに行ってきました。


「お金(予算)ももらわんうちに、もめるなんて
バカらしいですよ。お金もらったら、もめましょ」と
私がときどき会議などで商人(あきんど)的な発想の言葉を言うときがあって
お金なんかにこだわるなんて、まったく私らしくない
と思って頂くようなのですが、
それは商人(あきんど)だった祖母から受け継いだものだと思います。


祖母は夫を戦争でうしなったために、
終戦後、人びとの欲望が渦巻いているときに
大阪千林商店街で女手一つで子どもを育てるために
商売を始めた人なので、
骨の髄まで商人(あきんど)だった人です。
お金の怖さ、大切さ、ありがたみ、いやらしさ、
そういうものときちんと向き合い、
そのうえで、お金にだけ固執することの
バカらしさを分かり、
人を愛し続けた人だったと思います。


あれほど楽しく親しんでいた人も、
お金のために人が変わったようになることも、
逆にどれほどお金を積まれようと、
自分の心が買えないことも、
今思うと、たくさん祖母は経験していたと思います。


私がお金を粗末にしていたら無茶苦茶怒られましたし、
お金に執着していても無茶苦茶怒られました。
しかし商売とは、お金を大切にしながらも、
究極の一点、一番大切なところでお金を超えた部分があり、
だけれど、お金を間に置くか置かないかで
話の内容の「凄味」は違ってくるのだと
祖母は教えてくれていたように思います。



最近、購入した本。


ベンヤミン (KAWADE道の手帖)

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愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書)

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そして最近、ご恵与頂いた本です。


郡上八幡伝統を生きる―地域社会の語りとリアリティ

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ありがとうございました。
これから、あちこちで、かなり参考にさせて頂きます。