恋愛と観光の機能的等価性?

今日の社会学の講義は、


恋愛の社会学


でした。
二年前からやり始めたテーマですが、
毎年少しずつ改良を重ねていっております。
今年も細かい点で、
かなり修正を加えました。



昨年度の講義ノートに追加・修正し、今年は



恋愛=聖なるもの


という図式は決して本質的なものではなく、
社会・文化的に構築されてきたものであることを強調しました。
とくに1970年代後半から1990年代あたりで、
そうした図式が非常に顕著にテレビドラマをはじめとする
メディア等で繰り返し強調されていたのではないかと指摘しました。
テレビドラマ変遷のデータづくりが
ちょっと時間がかかりました。
まだまだこれを精緻化していく必要があります。


テレビドラマで言うと、『男女7人夏物語』あたりから、
80年代のトレンディドラマ、
90年代前半の『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ
95年以降の『愛していると言ってくれ』『ロングバケーション
恋ノチカラ』等の系譜です。


70年代後半から90年代は、恋愛というものが
聖なる天蓋のオルタナティブとして
聖性を担った時代ではないかと思うのです。
それは、はからずも、
海外、とくにアジアなどへ個人旅行で行くことが、
若者たち、とくにバックパッカーたちにとって、
聖性を担った時代とも重なってくるように思うのです。


恋愛も観光も同じく、聖なる天蓋のオルタナティブとして機能していた?



恋愛と観光の機能的等価性?



このあたり、もっと詰めて何かに書こうっと。
楽しみです。



聖なる天蓋―神聖世界の社会学 (1979年)

聖なる天蓋―神聖世界の社会学 (1979年)



男女7人夏物語 DVD-BOX

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東京ラブストーリー DVD BOX

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101回目のプロポーズ [DVD]

101回目のプロポーズ [DVD]


愛していると言ってくれ BOXセット [DVD]

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ロングバケーション [DVD]

ロングバケーション [DVD]


恋ノチカラ4巻セット [DVD]

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いくつかJポップの曲も使いましたが、
来年は前回の講義のときに
リクエストをとって、学生さんのベスト・ラブソング
トップ3を流すというのも面白いかなと思いました。


HYの曲は昨年まで「NAO」を使っていましたが、
今年は「366日」に変えました。
しかし、やはり「NAO」の方が人気があるようです。
元に戻そうかな?



あと、嵐の曲も使いました。
来年は「Love so sweet」ではなく、
「One Love」にしようと思います。
他にはこんな曲も使いました。