時代に対して回顧的な感情を喚起すること。

1960年代でも、1970年代でも、1980年代でも、
どのような時代でもそうなのですが、
ある時代が「よかった」「懐かしい」「楽しかった」といったように、
「時代に対して回顧的な感情を喚起すること」
に内在する社会学的なプロブレマティーク、
あるいはイデオロギー性を
自覚する必要があるように思い始めています。


どうして、現代において、
ほぼ常に過去が何らかのかたちで
参照されるのか。
そして、そのことによって
私たちが手に入れるもの、
見えなくなるもの、
手放してしまうもの、
そういったものは何なのか。


それが社会的な記憶と
どのように絡み合うのか。


こうしたことを議論していくことも
大事なように思うのです。