『データはウソをつく』を読了。

今日は関学の授業。



関学からの行き帰りの電車で、
谷岡一郎『データはウソをつく』(ちくまプリマー新書)を読了。



社会調査、とくに質問紙調査をこころざす人は
ぜひ読んで下さい。
近年出版された質問紙調査の関連本において、
最もまとまっていて、
最も分かりやすく、
最も楽しく書かれているのではないでしょうか。


しかし初学向けのプリマー新書だからだと思いますが、
質問紙調査が一つの言説分析であるということを
もうちょっと前面に出して頂きたかった。
帰納と演繹についても、
もうちょっとあるでしょう
と思うところがありました。
こはちょっと残念です。
あと文体で、個人的には少しなじみにくかった部分がありました。



しかし最近、時間がなくて、
本をじっくり楽しみながら
読むということができなくなっていて、
少し悲しいです。


ざぁ〜っと、読んでしまうことばかりです。
もうちょっと立ち止まりながら、
じっくりページをめくったり、
元の場所にかえったり、
本をしばし閉じて、
内容について考えてみたりしたいのに、
そういう時間がありません。