ちょっと付け加えたいこと。

今日は午前中に一つ仕事を終わらせた後、
専門ゼミのオリエンテーション
教務委員会でした。


学生のみなさん、
悔いの無いように、
しっかりと考え、
先生方から話を聞いて、
納得できるゼミを選択して下さいね。


ある友人からの指摘に応えて
「大学がかけがえのない」という先日のブログに
ちょっと付け加えたいこと。


確かに教育や研究はどこでもできます。
このことにはげしく同意します。
その意味で大学という「組織」
(しかも○○法人××大学という特定の「組織」)が
絶対的に大切という意味ではありません
(大学を運営するという局面では、
大学を「組織」からとらえていくのは
必要とは思いますが、その場合には、
批判的な言説がない組織はすたれるというのは鉄則です)。


そうではなく大学を考えるなら、
大学に形成される特定の「空間」
(○○大学という名前に投影される、
そこに形成されている空間)は
絶対的に大切だと思うのです。
ウニベルシタス(大学)そのものが、
組織を意味していたのではないようにです。
マジにやる気があれば、
広場でわいわいやりながら、
大学教育を展開することは可能です。


私が自分の大学で提唱している
まほろば(美しい場所)アカデミア」も
その一つかもしれません。
奈良県すべてを、いや近畿圏すべて、
いやいや日本とアジアの至るところをキャンパスとして、
人々の社会的な実践のなかで
ある場所が文化・社会・歴史・自然において
「美しい場所」というフレームで、
いかに構築されていったのか、
そして、それが何であったのか
(そして、何であるべきなのか)を
「とらえ直す」ために、
大学教育と研究の場を創り出そうという考えです。



ただ、どのような場合でも、
「かけがえのないもの」、
「代替できないもの」、
「交換のきかないもの」であることを基盤として、
教員−学生の相互作用の知的空間(知的共同体)
を形成することが不可欠であるというのが、
私の考えです。
ここは揺らぎません。



あとは、いろいろな文脈での発言ということで、
そこは、まあひとつ(政治家の答弁か!)。