観光の唯物論。

いま、ちょっと気になっていて、
深めようと思っている考えがあります。


マルクスの学位請求論文、
デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異
におけるアイデアをよく考えてみようというものです。



とくにマルクスが描写している、
エピクロスによる原子の〈逸れ〉、
偶然性の強調、
このあたりと
アルチュセールの「偶然の唯物論」を
組み合わせて考えてみたいと思っています。


これらをふまえて、
遊びや文化の持っている
唯物論的特徴にスポットをあて、
遊びの唯物論
文化の唯物論
さらには観光の唯物論
展開したいと考えています。



視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚、
こうした五感を総動員する中で
形成されるのが、遊び、文化、観光です。


五感をめぐる快楽主義的唯物論
(エピキュリアン・マテリアリズム=いま造った造語です)は、
原子の〈逸れ〉、偶然性という概念が
重要になるような気がしています。
これらは、すでに成ったものではなく、
生成の運動に注目した概念です。
ただし、このあたり、まだまだカンです。



マルクス・コレクションI

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不確定な唯物論のために―哲学とマルクス主義についての対話

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マキャヴェリの孤独

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