空を見ていたら。

研究したり、
講義をしたり、
ゼミをしたり、
大学運営したりする中で、
もっと、こうすることができたらと
思うことが最近、結構あります。


そうすることまで行かない自分に
ちょっとイライラするときがあります。


なんでもっと優しくなれないのか?
なんでもっと学生さんたちにとって心に残る講義ができないのか?
なんでもっと議論をささえることができないのか?
なんでもっと原稿書けないのか?
・・・・・


自分なりに新しいステージへ行こうとしている、
その表れなのかもしれません。
新しいステージに移ろうとするときには、
これまで大抵そうした「なんで、もっと」という
思ったようにいかない感が出てきたものです。


そんな「なんで、もっと」という
気持ちを落ち着かせるために、
ゼミが始まる前の時間に
「ああ、白い雲さんが青い空に浮かんで
ゆっくり動いてはるなあ。雲と雲がひっつくときって
やっぱり、ぽわってくっつんかなあ」とあほなことを思って、
ぼーっと空を見ていたら、
ゼミの学生さんに笑われてしまいました。
もし一見、賢そうに見えても、
実は考えているのはそんなことだったりします。


でも卒業生の人たちや学生さんが、
ちゃんと伝わっていますよと
言ってくれると、それで
何か、ああ、やってて、とても良かった
よし、もうちょっと頑張るぞと
すごい勇気づけられます。


だけど、「なんで、もっと」とも
何とも思わなくなって、
ルーティーンで淡々と
やるようになったら
それは、それで
私たちの仕事はおしまいだとも思います。