同世代の2つのタイプ。

最近、思うのですが、
ある程度、年齢を重ねると、
どうも二つのタイプが出てくるようです。


一つは、自分の枠組を守り安定化させつつ、
それを前提としながら、
自分の領域を拡大していこうとするタイプです。


もう一つは、自分の枠組じたいを
(ときには人の枠組も)
揺らがせ、ぶっ壊し、
その不安定感を楽しみ、
みずからのアクチュアリティを
問い続けるタイプです。


研究でも、研究という行為を
「知の拡張」だととらえる方は前者、
「知の基盤そのものの問い直し」だと
とらえる方は後者になるでしょう。


私はどうも後者の特徴を色濃く持っているようです。
同世代で前者のようなタイプの方からすれば、
後者のようなタイプの人間は
とても苛々するようです。
というか、後者タイプの人間が
問題としていることが
そもそも何なのかが分からないようです。


というわけで(どういうわけで?)
最近、ベンヤミンかなり気になっています。


ベンヤミン 破壊・収集・記憶 (講談社学術文庫)

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