学生さんの光り輝くところ。

今日は長野から大学に視察に来られ、
視察に来られた方々とお話するために、
午前10時から大学に行きました。



ところで私は、日本の教育者としては、
吉田松陰が好きなのですが、
彼のどこが好きかというと、
彼は塾生たちの良いところ、
光り輝くところを見つけて、
「そこが素晴らしい!」と、
決してあきらめることなく、
朗(ほが)らかに祝福し続けた点です。


そうすることで塾生たちは、
松陰に影響を受けたのですが、
私もそうでありたいと思っています。


そして、学生たちの素晴らしいところ、
光り輝くところを、
見つけられずに、
それを伸ばせないことが
まだまだ多い自分に、
いつも悔しい思いをしています。


「近頃の学生はダメだ」
「やる気がない」という言葉を
ときどき耳にしますが、
学生のことを言うまえに、
学生の「ダメ」で「やる気のない」側面を見て、
彼らの素晴らしいところ、光り輝く側面を
発見できない自分にこそ
教員は悔しい思いをするべきではないでしょうか。
もちろん、これは他人に向けた言葉ではなく、
ほかならない私自身に向けた言葉です。


そういう意味では、『平清盛』で
中井貴一さんが扮しておられるものに限りですが、
平忠盛も教育者像として見てみても、けっこう好きです。