存在していること自体がオリジナルなのでは?

「自分がオリジナルな存在であることを
自分が確信できるようにすること」と
「他者に優しいこと」とは、
実は同じことであるのかもしれません。



他者に対して優しくない人、つまり
他者のオリジナリティに対する敬意、
これがない人は、どんなに権力や財力があっても、
かわいそうなことに、何よりも、ご自分が
オリジナリティに溢れていることに
自信がないのではないでしょうか?



そんな人が少しでも少なくなるよう、
自分自身が存在すること、
そのこと自体が奇跡であり、
何にもかえ難い(世界のどこにもない)、
オリジナルな存在であることを
しっかりと深く自分自身が見出していけるようにすること、
それを、そろそろ教育の目的に
するべきではないのでしょうか?



自分自身が考えていること、
やっていること、
あるいは存在していることが
何にもかえ難い、
オリジナリティに満ち溢れていることを
何よりも自分が確信していけるように、
自己が自己を自己の力で育てていけるようにすること、
これがとても大事なものであるように思うのです。




「〜力」という能力についても、
私たちはつい、それを
存在者が「所有するもの」だと考えてしまいがちですが、
実はそうではなく、
存在者の「存在そのもの」と不可分離なもの
なのではないでしょうか?




以上のことを教育において実現するためには
教員もまた、自分自身が
オリジナリティ溢れる存在であることを
もっと胸をはっていくべきなのかもしれません。