ツーリスティック・ソサイエティ。
今日は同僚のY先生、Hor先生、
奈良女子のT先生、
神戸大学大学院生のYさんと研究会でした。
研究会の内容は、
ディーン・マッカネル『The Tourist』の
読書会です。
しかしマッカネルは、
読めば読むほど、
味わい深いですよ。
社会学界においても
これまで、どこまできちんと
評価されてきたのでしょう?
ツーリスティック・ソサイエティは、
マッカネルの造語ですが、
これをめぐって展開されている議論はまさに、
観光という一領域をこえて、社会理論そのものです。
社会学界がいま、これをきちんと理解し、
受けとめているようには思えません。
でも、この議論、本当に無茶苦茶、大事ですよ。
私が拙著『ガイドブック的! 観光社会学の歩き方』で
提示した「ツーリング・ソサイエティ」の概念は、
社会が観光的なふるまいを見せているという、
マッカネルの「ツーリスティック・ソサイエティ」の議論を
下敷きにしつつも、それに加えて、
社会そのものが流動的で、旅をしているのだという認識を
もったものだと(後づけっぽいですが)言えるのかもしれません。
The Tourist: A New Theory of the Leisure Class
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