「地域データの分析活用講座」のお知らせ。

地域づくりや観光について
しっかりとしたデータをもとに考えたいという方は
ぜひご参加下さい。


平成21年度ワークショップ
「地域データの分析活用講座」
〜データをもとに地域と観光を考える〜


研修会概要


主催:
奈良県立大学 研究・広報委員会
NPO法人 電子自治体アドバイザークラブ


講座概要
 たくさんの方々が地域をささえています。市民の方々、地域の産業に携わる方々、行政の方々など、実に多様な立場の方々によって地域(そして奈良県の場合には特に観光もです)が成り立っています。市民の方々が地域づくりをしたり、地方行政の方々が何かを企画したり、観光産業の方々がこれからのマーケティング戦略を考えたり、地域の企業の方々が品質を向上させようとしたり、こういう場合に、しっかりとした目的とデータに裏打ちされた思考が大切です。この講座では、データとツールを用いて明確に地域と観光を考えることができるようになろうとする、そんな方々がワンステップ(第一歩)を踏み出すのを応援するためのものです。


第1回
■日時:平成21年5月23日(土)13:00〜17:00  会場:奈良県立大学
■挨拶
■基調講演:「これでいいのか?地域データ・観光データ」(奈良県立大学 地域創造学部 教授 遠藤英樹氏)
【概要】
 現在、厳密な調査手法・調査分析法による地域データや観光データが少ない。こうしたデータを基盤として、地域や観光の行政・産業等のゆくえを考えているのだとしたら、私たちの地域・観光の先行きはきわめて暗澹たるものになると言わざるを得ない。そこで、この講座では、厳密でクリアな調査手法・調査分析法によって、きちんとしたデータを手に入れるにはどのようにするべきなのかを再考し、「エビデンス・ベーストな地域づくり」を模索していきたい。
■講演2:「観光統計の整備に向けて 〜より確かなデータへ〜」(奈良県立大学 地域創造学部 教授 麻生憲一氏)
【概要】
観光はその概念や定義が不明確なため、正確な観光データを確保することが難しい。毎年、全国の自治体は各市町村の入込観光客数を集計しているが、集計方法に統一性がなく単純に比較することすらできない。現在、わが国は世界観光機関の集計方法に従い観光データの整備化を進めているが、自治体にまで浸透していないのが現状である。本セミナーでは、国内の観光データを概観し、その問題点を指摘した上で、今後の整備の方向性について考えていきたい。
■講演3:なら県政出前トーク「数字(統計)で見る奈良県の姿」(奈良県総務部統計課 企画分析係)
【概要】
各種統計データから見た奈良県の現状


第2回
■日時:平成21年6月20日(土)13:00〜17:00  会場:奈良県立大学
■講演1:「経営をめぐるデータ分析」(奈良県立大学  地域創造学部 准教授 石川敬之氏)
【概要】
客観的なデータの存在は企業組織をマネジメントしていく上でも重要な判断基準となります。特に、経営戦略の策定や組織管理のあり方を考えるうえでは大きな影響を与えます。したがって、現代経営学の分野では、いかにして意味のあるデータを収集、分析し、それを実践に活かしていくのか積極的な議論が展開されています。本セミナーでは、そうした議論を紹介しつつ、またマネジメント現場における具体的なデータ利用の事例も取り上げながら、データに向き合う事の意味、つまりデータ分析の本質について考えていきたいと思います。
■講演2:「企業のマーケティング活動事例」(佐藤裕氏)
【概要】
  企業に於いて、マーケティング活動がどのように行われるか、具体的な営業政策、商品政策の事例を挙げ企画立案、推進方法などを学ぶ。またそのバックボーンとなる「お客様志向のCS経営」についても、事例を挙げて学ぶ。


第3回
■日時:平成21年7月25日(土)13:00〜17:00  会場:奈良県立大学
■講演1:「予見の品質管理
〜データを基にモノづくりのメタボ診断、「製品安全、品質保証」の隠れ肥満を探す〜」(大洞好生氏)
【概要】
「製品の安全」は企業の命でお客様に対して「絶対安全」は当たり前で、1995年にPL法が施行されてメーカーの責任は一段と重くなった。ここ数年でも社会を揺るがす大きな問題が起こっているが、その真の原因究明、早期の対応処置が求められていて、再発は絶対に許されない。責任ある企業活動は「お客様は神様」「失敗は財産」、「教育は伝承」の実践であり、具体的な事例をベースに、失敗を繰り返さないための予測する管理技術について学ぶ
■データ分析手法1「エクセルとパワーポイントの基礎」
               奈良県立大学コンピュータルーム
奈良県立大学 地域創造学部 専任講師 古山周太郎氏)
【概要】
セミナーでは、表計算ソフトであるエクセルを用い、基本的な統計データの分析手法を紹介する。まず基礎となる統計的概念と用語を解説し、具体的な事例を元に、データの処理方法を簡単に紹介したい。次に、分析結果を、解りやすく表現するため、パワーポイントを用いたプレゼンテーション手法の基本を解説する。グラフや表などの作成の際の留意点や、データの種別と用いるグラフとの関係についても触れてゆく。


第4回 
■日時:平成21年8月26日(水)13:00〜17:00  会場:奈良県立大学
■講演1:「地域・都市経済の統計データの分析」(奈良県立大学地域創造学部 准教授 坂西明子氏)
【概要】
戦後、日本の地価は、1990年頃までほぼ持続的に上昇を続け、土地神話を形成していた。その後は10数年以上にわたって下落基調にある。本セミナーでは、土地に関わる重要な統計データと、それらの分析によって示される日本の都市の経済活動の特徴について、解説を行いたい。具体的には、地価や住宅に関する統計を取り扱う予定である。なお、統計データの分析に加えて、地域・都市経済学の理論を元に、地価の変動の要因についての解釈を示してゆく。
■データ分析手法2「マーケティング、品質管理につながるデータ分析」
                  奈良県立大学コンピュータルーム
奈良県立大学 地域創造学部 教授 遠藤英樹氏)
【概要】
ここでは産業のあり方を考えるうえで重要なマーケティングについて、質問紙調査の手法を用いた方法をお話しする。そればかりではなく、こうした質問紙調査の落とし穴についても解説する。さらに品質管理手法についても具体的なデータをもとにお話ししていくことにしたい。


第5回 
■日時:平成21年9月19日(土)13:00〜17:00  会場:奈良県立大学
■挨拶
■最終講演:「エビデンス・ベーストな(データの根拠がある)地域づくりへ」
奈良県立大学 地域創造学部 教授 遠藤英樹氏)
【概要】
 これまでの講座を振り返り、「エビデンス・ベーストな地域づくり」とは何か、それはどのような長所と短所を持っているのか、その重要性とは何か等について考えたい。
■データ分析手法3「データを用いて地域を分析してみよう!」
                奈良県立大学コンピュータルーム
奈良県立大学 地域創造学部 教授 遠藤英樹氏)
【概要】
具体的なデータをもとに、地域や観光のあり方を分析してみましょう。その際には、エクセルやSPSSといったコンピュータソフトを用いて、相関係数、回帰分析、因子分析等の分析方法について解説します。



【主催】:
奈良県立大学 研究・広報委員会
特定非営利活動法人 電子自治体アドバイザークラブ
【座長】:
 ・奈良県立大学地域創造学部 教授 遠藤英樹氏
【後援】: 予定
経産省(近畿経済産業局) ・奈良県市長会 ・奈良県町村会 ・(社)奈良県ビジターズビューロー 
・(社)奈良市観光協会 ・奈良県中小企業支援センター ・奈良商工会議所
【協力団体】:予定
西日本電信電話株式会社奈良支店 ・株式会社NTTデータ関西
 ・富士通株式会社  ・シャープ株式会社