『マトリックス』化する書籍。

電子書籍に関するニュースを見ていて、
学術書や大学教科書がどんどんその方向にいくと、
面白いと思いました。
とくに動画、音声などを取り入れた、
マルチメディアの形で
学術書や大学教科書の
電子書籍化が進んでいくと
楽しいように思います。


観光社会学の教科書でも、
文章を読みながら動画を参照することが
できたりするので、その点、楽しそうです。


音楽に関する現代文化論の教科書などもそうでしょう。
文章による説明を読みながら、
それに関連した音楽を聴ける。
これは、やっぱり大きいです。


ただ、ひとつ、いまのままだと
私は使いにくいという点があります。
ずっと言い続けていることなのですが、
Kindleもそうですが、電子書籍、かたいです。


たたけば、コンコンと乾いた音がするほど、かたいです。


この感覚的な側面、
かなり大事だと思うのです。
ぜひ開発に取り入れて下さい。


もっと、やわらかくて、
ふにゃっ、くにゃっ、て折りたためるような
そんな質感がほしいところです。
ハードカバーの本はちがいますが、
ソフトカバーの本や雑誌などは、
そうした質感があるのが良いのだと思うのです。
柔らかいシリコン素材をうまく使うとできないかな?


でも電子書籍も良くて、
Kindleなんか無茶苦茶ほしいのですが、
その一方で、紙媒体の書籍も、
残って欲しいものです。
あのパラパラ紙をめくる感覚、
そして、紙のにおい、紙がめくれるときの風、
紙でパラパラめくりながら
文字を追うときの情報量の早さ、
いろいろな点で、
紙媒体はまだまだ必要だと思います。



におい、風なども電子書籍で再現できたら、
それはそれで面白いのかもしれませんが...。


そうなると、『マトリックス』化する書籍だな。