講義のせりふ。

今年も「社会学」の最後のせりふは、
ワルターベンヤミンの言葉です。

闇の中を歩み通すときに
たすけになるものは、
橋でも翼でもなくて、
友の足音だ。


というやつです。
もし人生の闇にあってつらいときにでも
学生さんが「自分の力で」しっかりと歩もうとするときに
振り返ると、この「社会学」の講義がひとつの友として、
みなさんのそばで足音を響かせ、
何らかの力になりますようにと思います。


社会学でこのせりふを言った後、
照れて、ちょっと「へら」ってしましたが、
それでも最後に学生さんに拍手をもらいました。
ありがとうございました。



地域調査法概論の最後のせりふは、
今年はこれです。

質的な調査にしろ、
量的な調査にしろ、
みなさんがフィールドに立ったときに
見えてくるものは何でしょうか?
それは、地域の人びとの想い、地域のすがた、
社会のあり方であることでしょう。
しかし、それ以上に、
みなさんに見えてくるのは、
そうしたものと対峙する、
あなたたち自身のすがたなのではないでしょうか?
その意味で、地域創造とは、
自己の創造でもあり、
その方法としての地域調査とは、
自分を発見する旅でもあるのです。


というものです。
これも、最近、調査で思うことです。