吉本隆明さんが亡くなりました。
昨日は卒業式後、就業力の関係で、
打ち合わせをしていて、
帰宅したのが、思っていたよりも
結構遅くなっていました。
昨日は帰宅後も、会議資料を整えたり、
いろいろと資料づくりでした。
今日も午前中、就業力育成センターで
週に一度の定例会議、
午後からは教授会でした。
その後、もろもろの打ち合わせをして帰宅しました。
その会議のはざまのお昼休みに、
吉本隆明さんがお亡くなりになられたことを知りました。
学部生時代、大学院時代、吉本さんの思想と
何らかのかたちで自分なりに知的格闘をしていました。
そう書くと、とても偉そうなのですが、
偉大な思想との知的な格闘は、
自分の考えを少しでも形成したいと思うときには
いまでもとても大切なことになっていますし、
そういうことをさせて頂ける思想家は、
そんなにいらっしゃらない大切な方だと思うのです。
吉本隆明さんの場合には、私にとって、
特に『共同幻想論』『言語にとって美とは何か』
80年代以降には『マス・イメージ論』や『ハイ・イメージ論』の思想が、
自分なりに乗り越えるべき課題としてあったように思います。
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吉本さんの思想的な変化(雰囲気の変化であって、
思想的な連続性は吉本さんの中ではあると思いますが)にとまどったり、
あるいは、ときに反発するように
谷川雁さんによる「幻視」の思想を対置させたり、
「吉本世代」ではないので、どちらかと言うと
柄谷行人さん、浅田彰さん、中沢新一さんに
知的なシンパシーを感じたり
(実はいまも感じていますが)、
いろいろと悪戦苦闘しながら、
何らかのかたちで、知的格闘してきた(これからもしていく)思想を
紡ぎだして頂いた方が亡くなってしまいました。
大変、残念でなりません。
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