いまグローバルな世界がもとめている人間像とは。

「世界の中で勝ち抜け!
――それがグローバル人材だ!」


と言っている時点で、
グローバル化ではなく、
ガラパラゴス化しているのに...。



いま世界中で(日本の狭い中だけではなく)、
最ももとめられているのは、何か?
それは――、



「コラボレーション=共生できる人間」



(みずからや他者を含め「人間」を、
「人材」なんて道具化して
言ってしまう人ではなく)


ではないでしょうか?



いろいろな立場・利害・宗教・思想などをもつ
人びとを調整しながらコラボできる力、
その人たちとともに
お互いをサポートし合い、
ともに成長し生きていく可能性を
何とか模索していこうとする思考の強靭性、
そのために、自らや他者の価値観や思考を
きちんと相対化でき、
弱さをちゃんと抱え込んでいける柔らかさ、
そういうものではないでしょうか?



私なんか、親や奥さん、
友人、同僚、学生さんに
愛されまくって生きてきたので、
自分のことを
わざわざ「人材」なんて、
「木」偏で言いたくもないな
(すみません、自慢しました)。
当然、相手に対してもそう思います。
すぐに、友人として、同僚として、教員として、
相手のことを愛してしまい、
「人間」としてしか考えられないので。