今回の社会的意味って何だろう?

あちらこちらで言われていることだが、
昨日の選挙で自民党が歴史的大敗を喫し、
民主党が300議席以上を獲得し、第一党の座につきました。


自民党が政権を担うリアリティを
担保していた55年体制の終焉を
誰かが声を大きくして
テレビで言っていたように思います。


でも55年体制に裏打ちされた自民党のリアリティなど、
20年以上前に終わりを告げていたのではないでしょうか?
私にはそう思われてなりません。


私が物心ついた後の総理大臣で言うと、
佐藤栄作からはじまり、福田赳夫を経て
竹下登、あるいはその名残として宮澤喜一
その頃くらいまで総理大臣は、
55年体制に裏打ちされた自民党のリアリティのもと、
「“ちゃんと”分かりにくい顔をした」「エリートな大人」の政治家が有する
ノーブレス・オブリージュを発揮していたように思います。
二階堂進後藤田正晴などもそうした政治家だったのではないでしょうか?



しかし、そんなリアリティは失われて久しいのではないでしょうか?



では自民党が政権を担うリアリティを
担保していた55年体制が20年以上前に
終焉していたのだとすれば、
今回の自民党の大敗には
どんな社会的・文化的意味があるのでしょうか?


自民党がどうした、民主党がどうしたということや、
彼らが打ち出す政策などは暮らしに直結するので、
これらも確かに大切ですが、私としてはどちらかと言うと、
その背後で蠢(うごめ)いている(いた)
社会的・文化的胎動に興味があります。