学生さんの「顔」を見ながら。

今日は奈良県立大学で「社会学」と
3回生の「専門ゼミ」の日でした。


やはり授業は好きです。
どんなに大人数でも
(たとえば400人を超える受講者数でも)
学生さんの顔を見ながら話します。


学生さんの「顔」を見ながら話すということは
実はとても大切なことです。
それは自分の言葉、身体的な振る舞い、間(ま)などを
学生さんの「顔」をみながら
はかる(図る、測る、計る、謀る、量る、諮る)ことでもあります。



今日は思いもかけなかった言葉


私とあなたとの間に「私」がある


を思いつきました。
「自己が相互作用によって形成される」
というのは、社会学としてはそれほど
新しいものではないかもしれません。
でも「自己が相互作用によって形成される」
というのではないような部分(ある種の柔らかさ)を
「私とあなたとの間に『私』がある」という言葉は
含んでいると思います。


そうした柔らかさを伴う襞のある言葉を
彫琢しながら、常識を再考していくこと、
これが社会学では大切になるように思っています。