奥さんと白浜へ旅行。

奥さんとクルマで
一泊二日の白浜旅行へ行きました。


田辺インターチェンジで降りて、
まず向かったのは、
南方熊楠がかつて暮らした旧居と、
南方熊楠顕彰館です。



南方熊楠は私が好きな民俗学者の一人です。
いや、彼は民俗学者だけではなく、
粘菌学者でもあり、植物学者でもあり、
エコロジストでもあり、環境学者でもあり、
宗教学者でもあり、既存のカテゴリーにおさまりきらない人です。


そうした既存のカテゴリーをぶっ壊す、
自分が納得した枠組だけを信じる、
パンクな研究者でした。


既存の学問におけるエピステーメー(認識枠組)が
どういうものであろうと、
そうしたものの向こう側にあるなにものかこそが、
自分の求めるものであるなら、
既存の学問におけるエピステーメー(認識枠組)など、
かなぐり捨てる、そんな人だったと思うのです。



そうしたところが私が好きなところです。


そのために、学派もつくらず、
みずからの主張は一代限りのみを実行した人でした。


森のバロック (講談社学術文庫)

森のバロック (講談社学術文庫)


南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)

南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)


奥さんにかなりマニアックと言われながら、
ここで満喫した後は、
白浜へ向かい、
南方熊楠記念館へ行きました。



南方熊楠、どんなに好きなの?!」と
奥さんになかばあきれられながら、
ここも満喫しました。
奥さんも次第に、
「面白い人だったのね」と
はまり始めていました。



本当は南方熊楠が保存しようとした神社なども
巡りたかったのですが、
そこまで行くと、奥さんはついてきてくれそうになかったので、
それはやめて、白浜の一般的な名所を巡りました。
三段壁や千畳敷はとても雄壮でした。


ホテルにチェックインした後は、
温泉三昧です。
梅樽の温泉がとても面白いホテルでした。


次の日は、チェックアウト後、
アドベンチャーワールドへ行きました。
やっぱりサファリランドは面白い。
肉食動物系とパンダとペンギンは、かなりテンションあがりました。



木に登ることのできる動物/できない動物
という分類軸が認識枠組として
動物学で重きをおかれるような、
世界がもしあったら、
人間はパンダの仲間ということになります。


しかし私は子どもの頃は登ることができましたが、
いまはできないので、パンダの仲間ではなくなってしまいます
(今は体型的に、ただのクマの仲間である)。